スパロボBASARA 1−6
2006-08-27
BASARAの新作です。
ようやく戦闘シーンに入って、ロボット物らしくなりました(笑) 六
一定のリズムで大きく音が響く。それが緋炎皇の足音なのか、自分の心臓の鼓動なのかは今のタカヤには区別ができなかった。あきらかにかなり緊張をしている。
緊張を少しでも取り除こうと、タカヤは大きく深呼吸をしながら必死に自分自身に言い聞かせる。
(大丈夫だ・・・・・・命のやり取りには慣れているはずだ。違うのはPTに乗っているということだけだろうが!!)
心の中で自らを叱責するも、緊張がほぐれる気配は無い。このまま戦闘に突入してしまったら・・・・・・そう考えると余計に緊張感が増していくのがわかった。
今、タカヤが向かっているのはドッグから最も近い敵機である。レーダーで見る限り、たった一機で行動しているらしく、しかも破壊活動に集中しているのかこちらに気づいている様子は見られない。
まずは、あの機体を倒す。そう決めたのだ。ならば後は自分の覚悟次第・・・・・・
「ビビるな・・・・・・この手の闘いは勢いに乗った奴が勝つ!!」
タカヤは、緋炎皇の武装を改めて確認する。今つかえるのは白兵戦用の『模造型シシオウブレード』『ショットガン』そして、固有武装の火炎放射器『炎砲・鬼火』だけだった。
ただ、鬼火を撃つ為の燃料が心もとなく、撃てたとしても一度程度が限界らしい。
「実質、鬼火は無しって事だな」
舌打ちをしながらもタカヤは腹を据え、左手にはショットガン、右手にはブレードを構える。
「行くぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっ!!」
腹から搾り出すような方向と共に、タカヤは緋炎皇を疾らせる。足底についてあるアクセルローラーによって、緋炎皇は加速して一気に敵機との間合いを詰める。
敵機の頭部がこちらを向く。こっちの動きに気がついたようだ。だが、それは問題は無い。先に攻撃してしまえばなんとかなる。タカヤは左手に持っているショットガンを前方に突き出し、引き金を引いた。散弾が敵機の頭部と胸部に命中し、よろめく。その隙を狙って右手に持っていたブレードを振りかぶった。
「ああああああああああっ!!」
振りかぶったブレードを、敵機の左首筋目がけ叩きつけた。その瞬間、緋炎皇の機体越しに抵抗が伝わる。だが、それは一瞬の事で、ブレードはそのまま敵機を袈裟懸けに両断する。
敵機の上部は即座に地面に落ち、一瞬遅れて下部が地面に倒れ付し、爆発した。
勝った・・・・・・破壊した・・・・・・。タカヤは荒くなっている息を必死になって整えながら、初の実戦での勝利を実感していた。
「いける・・・・・・いけそうだ・・・・・・いけるはずだ・・・・・・」
自分自身に言い聞かせるようにタカヤはゆっくりと呟く。だが・・・・・・
「・・・・・・近づいてくる。数は・・・・・・3機か!」
レーダーに敵機を表す赤い光点が三つ映っている。光点は自機の十時、七時、一時の方向から迫っていた。速度を見る限り、3機同時に襲いかかって来るようだ。
「やらせるかよ・・・・・・」
タカヤはレバーを握り直し、七時の方向から迫る敵へと機体を方向転換させる。
「やられる前に・・・・・・やってやる!!」
機体が正面を向くと同時に、タカヤは緋炎皇を敵機に向けて最大速度で突撃する。敵機は、それに反応したのか手持ちのライフルをこちらの向けてきた。
「迎撃か、当然だよな。けどなあ!!」
タカヤは、相手の持つライフルに向けてショットガンの引き金を何度も引いた。放たれた散弾は、敵機のマニピュレーターを損傷させてライフルを弾き落とした。
「このまま!!」
相手に反撃の態勢を整えさせてはいけない。タカヤは加速の勢いをブレードに乗せて、水平に叩きつけた。
左の二の腕に叩きつけたブレードは、敵機の内部機構に引っかかりながらも胸部より上を一刀の元に両断した。
「2機目!! 次は―――」
「鬼来軍曹!!」
「えっ? 博士?」
突然入ってきた無線はカツミ博士だった。
「博士! どこから無線を?」
「白冷姫のコクピットよ。私の後に乗ってもらっているの」
後から入ってきた声はレナのものだった。だとすると二人は狭いコクピットに二人でいる事になる・・・・・・。そう思うとタカヤは少々気分が悪くなった。
「どうした鬼来軍曹?」
「あ、いや、なんでもありません。それよりも何かあったんですか?」
「決まっているだろう、私達は脱出に成功した。君も頃合を見計らって逃げるんだ。戦死してしまう前にな」
言い方は本当に気にいらないが、博士の言う事ももっともだ。タカヤは自分がパイロットとして未熟であることは知っているし、このまま続けても対処しきれるとは思えない。
「わかりました、撤退します。合流ポイントを――――」
その時、突然緋炎皇を強い衝撃が襲い、タカヤの身体が前後に激しく揺すられた。確認しなくとも、それが敵機からの攻撃である事は充分に理解できた。
タカヤは自分の軽率さを呪いながらレーダーとメインカメラを確認する。それは思っていた通り2機・・・・・・・だけではなかった。
「増えてやがる・・・・・・増援か!」
レーダーから確認できる機体は5機。メインカメラからは、黒煙と炎の熱による陽炎ではっきりと確認することができない。
敵機は、タカヤの4時から2機、8時から2機、0時から1機が接近してきていた。三方から完全に取り囲み、逃げ場を無くす気らしい。速度も早く、緋炎皇の速さでは逃げられそうに無い。
「だったら、これを・・・・・」
タカヤは、とっさに両肩にある炎砲・鬼火の操作をする。両肩のアーマーから砲身が飛び出しす。
タカヤはサブカメラで4時と8時の敵機に狙いを定め、鬼火を撃つ。砲身からは燃え上がる高粘度燃料が撃たれ、敵機四体に命中する。
表面を燃料に包まれ炎上する敵機。だが、これによって鬼火の燃料は尽きてしまった。だが、残るは一機である。それさえしのげれば撤退の機会も生まれるだろう。
操縦桿を強く握り直し、残った一機目がけタカヤは突貫する。待ったってろくな事は無い。ならば、打って出るのが得策だ。先制攻撃で一気に仕留める、それがタカヤの狙いだった。
だが・・・・・・
「!?」
それは炎と黒煙を穿って飛来する。それは緋炎皇の真正面に直撃し、機体を弾き飛ばした。
「うわぁぁぁっ!!」
身体を大きく揺らされながらも、タカヤは必死に緋炎皇の体勢を立て直し、敵機に視線を向ける。
「マジかよ・・・・・・。起動してやがるのか・・・・・」
タカヤはメインカメラに映る映像を見て、力なく呟いた。そこに映っていたのは、参考としてテスラ・ライヒ研究所から出展されていた『グルンガスト参式』だった・・・・・・
ようやく戦闘シーンに入って、ロボット物らしくなりました(笑) 六
一定のリズムで大きく音が響く。それが緋炎皇の足音なのか、自分の心臓の鼓動なのかは今のタカヤには区別ができなかった。あきらかにかなり緊張をしている。
緊張を少しでも取り除こうと、タカヤは大きく深呼吸をしながら必死に自分自身に言い聞かせる。
(大丈夫だ・・・・・・命のやり取りには慣れているはずだ。違うのはPTに乗っているということだけだろうが!!)
心の中で自らを叱責するも、緊張がほぐれる気配は無い。このまま戦闘に突入してしまったら・・・・・・そう考えると余計に緊張感が増していくのがわかった。
今、タカヤが向かっているのはドッグから最も近い敵機である。レーダーで見る限り、たった一機で行動しているらしく、しかも破壊活動に集中しているのかこちらに気づいている様子は見られない。
まずは、あの機体を倒す。そう決めたのだ。ならば後は自分の覚悟次第・・・・・・
「ビビるな・・・・・・この手の闘いは勢いに乗った奴が勝つ!!」
タカヤは、緋炎皇の武装を改めて確認する。今つかえるのは白兵戦用の『模造型シシオウブレード』『ショットガン』そして、固有武装の火炎放射器『炎砲・鬼火』だけだった。
ただ、鬼火を撃つ為の燃料が心もとなく、撃てたとしても一度程度が限界らしい。
「実質、鬼火は無しって事だな」
舌打ちをしながらもタカヤは腹を据え、左手にはショットガン、右手にはブレードを構える。
「行くぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっ!!」
腹から搾り出すような方向と共に、タカヤは緋炎皇を疾らせる。足底についてあるアクセルローラーによって、緋炎皇は加速して一気に敵機との間合いを詰める。
敵機の頭部がこちらを向く。こっちの動きに気がついたようだ。だが、それは問題は無い。先に攻撃してしまえばなんとかなる。タカヤは左手に持っているショットガンを前方に突き出し、引き金を引いた。散弾が敵機の頭部と胸部に命中し、よろめく。その隙を狙って右手に持っていたブレードを振りかぶった。
「ああああああああああっ!!」
振りかぶったブレードを、敵機の左首筋目がけ叩きつけた。その瞬間、緋炎皇の機体越しに抵抗が伝わる。だが、それは一瞬の事で、ブレードはそのまま敵機を袈裟懸けに両断する。
敵機の上部は即座に地面に落ち、一瞬遅れて下部が地面に倒れ付し、爆発した。
勝った・・・・・・破壊した・・・・・・。タカヤは荒くなっている息を必死になって整えながら、初の実戦での勝利を実感していた。
「いける・・・・・・いけそうだ・・・・・・いけるはずだ・・・・・・」
自分自身に言い聞かせるようにタカヤはゆっくりと呟く。だが・・・・・・
「・・・・・・近づいてくる。数は・・・・・・3機か!」
レーダーに敵機を表す赤い光点が三つ映っている。光点は自機の十時、七時、一時の方向から迫っていた。速度を見る限り、3機同時に襲いかかって来るようだ。
「やらせるかよ・・・・・・」
タカヤはレバーを握り直し、七時の方向から迫る敵へと機体を方向転換させる。
「やられる前に・・・・・・やってやる!!」
機体が正面を向くと同時に、タカヤは緋炎皇を敵機に向けて最大速度で突撃する。敵機は、それに反応したのか手持ちのライフルをこちらの向けてきた。
「迎撃か、当然だよな。けどなあ!!」
タカヤは、相手の持つライフルに向けてショットガンの引き金を何度も引いた。放たれた散弾は、敵機のマニピュレーターを損傷させてライフルを弾き落とした。
「このまま!!」
相手に反撃の態勢を整えさせてはいけない。タカヤは加速の勢いをブレードに乗せて、水平に叩きつけた。
左の二の腕に叩きつけたブレードは、敵機の内部機構に引っかかりながらも胸部より上を一刀の元に両断した。
「2機目!! 次は―――」
「鬼来軍曹!!」
「えっ? 博士?」
突然入ってきた無線はカツミ博士だった。
「博士! どこから無線を?」
「白冷姫のコクピットよ。私の後に乗ってもらっているの」
後から入ってきた声はレナのものだった。だとすると二人は狭いコクピットに二人でいる事になる・・・・・・。そう思うとタカヤは少々気分が悪くなった。
「どうした鬼来軍曹?」
「あ、いや、なんでもありません。それよりも何かあったんですか?」
「決まっているだろう、私達は脱出に成功した。君も頃合を見計らって逃げるんだ。戦死してしまう前にな」
言い方は本当に気にいらないが、博士の言う事ももっともだ。タカヤは自分がパイロットとして未熟であることは知っているし、このまま続けても対処しきれるとは思えない。
「わかりました、撤退します。合流ポイントを――――」
その時、突然緋炎皇を強い衝撃が襲い、タカヤの身体が前後に激しく揺すられた。確認しなくとも、それが敵機からの攻撃である事は充分に理解できた。
タカヤは自分の軽率さを呪いながらレーダーとメインカメラを確認する。それは思っていた通り2機・・・・・・・だけではなかった。
「増えてやがる・・・・・・増援か!」
レーダーから確認できる機体は5機。メインカメラからは、黒煙と炎の熱による陽炎ではっきりと確認することができない。
敵機は、タカヤの4時から2機、8時から2機、0時から1機が接近してきていた。三方から完全に取り囲み、逃げ場を無くす気らしい。速度も早く、緋炎皇の速さでは逃げられそうに無い。
「だったら、これを・・・・・」
タカヤは、とっさに両肩にある炎砲・鬼火の操作をする。両肩のアーマーから砲身が飛び出しす。
タカヤはサブカメラで4時と8時の敵機に狙いを定め、鬼火を撃つ。砲身からは燃え上がる高粘度燃料が撃たれ、敵機四体に命中する。
表面を燃料に包まれ炎上する敵機。だが、これによって鬼火の燃料は尽きてしまった。だが、残るは一機である。それさえしのげれば撤退の機会も生まれるだろう。
操縦桿を強く握り直し、残った一機目がけタカヤは突貫する。待ったってろくな事は無い。ならば、打って出るのが得策だ。先制攻撃で一気に仕留める、それがタカヤの狙いだった。
だが・・・・・・
「!?」
それは炎と黒煙を穿って飛来する。それは緋炎皇の真正面に直撃し、機体を弾き飛ばした。
「うわぁぁぁっ!!」
身体を大きく揺らされながらも、タカヤは必死に緋炎皇の体勢を立て直し、敵機に視線を向ける。
「マジかよ・・・・・・。起動してやがるのか・・・・・」
タカヤはメインカメラに映る映像を見て、力なく呟いた。そこに映っていたのは、参考としてテスラ・ライヒ研究所から出展されていた『グルンガスト参式』だった・・・・・・
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