スパロボBASARA 1−5
2006-08-15
久々に、BASARAの新作をアップしました。
すいません(笑) 五
「なんだよ、これ・・・・・・」
目の前に入ってきた光景にタカヤは愕然とした。横にいるレナも言葉を発する事も出来ないほどのショックを受けている。
銃撃を受け、痛みにうめくアラドとゼオラ。ただ立ち尽くすだけのカツミ博士。そして、消え去ってしまったユキトとミサキ・・・・・・・。それが何を意味しているかは明白だった。
『ユキトとミサキが裏切った』もはや考える必要すら無い答えにタカヤもレナも、素直に受け入れる事が出来ず、ただ呆然とガレージの中の惨状を見ているだけだった・・・・・・。
「君達・・・・・・」
タカヤとレナに気がついたカツミが声をかける。それを聞いて我に帰ったタカヤとレナは、三人の近くに駆け寄る。
「アラド!ゼオラ!大丈夫か!?」
「私は大丈夫ですが・・・・・・アラドの出血が・・・・・・」
気丈に振舞うゼオラだったが、その顔には痛みの為か、それともアラドが撃たれた事に対するショックなのか、頬を涙が伝っていた。
タカヤは、すぐに苦しむアラドの足を触ってみる。かろうじて止血と固定はしてあるようだ。
「ウグッ!」
ほんの少し触っただけでアラドは苦痛に声を上げた。
「止血と固定は誰が?」
「私だ・・・・・・ゼオラに言われたとおりにやったのだが・・・・・・・」
カツミが弱々しく声を出す。この手の応急処置は初めてだったのだろうが、初めてにしてはよく出来ている。これならしばらくは持ちそうだとわかり、ようやく少しだけ安堵できた。
そして、だからこそ本題に入る必要があった・・・・・・。
「博士・・・・・・・。やっぱりユキトとミサキは・・・・・・」
カツミはタカヤの言葉に目をそらして答える事はなかったが、むしろその行為が何が起こったのかを明確に現していた。
「そうか・・・・・・」
タカヤは、怒りと哀しさが混ざった複雑な感情を覚え、強く歯噛みをする。あのユキトが何故こんな事をしたのか?アラドやゼオラを傷つけ、蒼雷皇と黒嵐姫まで奪って・・・・・。
考えても考えても、タカヤにはその理由が思いつかなかった。
「ねえ・・・・・」
声をかけたのはレナだった。不意にかけられた声に、タカヤは我に帰る。
「な・・・・・なんだ?」
「早く、ここを逃げないといけないと思う。アラドくんもゼオラちゃんもあんな状態だし・・・・・・・」
「それはそうだけど・・・・・・じゃあ、どうやって脱出するって言うんだよ・・・・・・・」
タカヤが吐き捨てるように行った言葉にレナも下を向く。二人はここに来るまでに基地内の様子を見てきたのだ。PTどころか移動用の車両も破壊されているうえ、火の勢いが時間を経るごとに増してきていたのだ。怪我人を二人も抱えてそんな中を移動したら、全員が炎にまかれて死ぬのみ・・・・・。
タカヤは打開策を見つけようとハンガーの中を見回す。しかし、何度見ても打開策は一つだけしか見つけられなかった。
「博士・・・・・緋炎皇と白冷姫は無事なんですよね?」
「無事だが・・・・・・まさか君が乗ると言うのか?」
「俺が緋炎皇に乗って、あいつらを食い止める。その間レナは白冷姫を使って、空から博士達を脱出させるんだ。博士達をコンテナに乗せて運べば安全だろうしな」
タカヤの言葉を聞いてレナは驚き、慌てふためきながらタカヤにすがりついて叫ぶ。
「冗談はよしてよ、タカヤ君!!貴方も私も、まだ満足にPT戦闘をこなせるレベルになってないじゃない!!」
痛いところを突かれたタカヤは言い返すことも出来ずに言葉に詰まった。確かにタカヤとレナの階級は曹長なのだが、この階級は通常の手順を踏んで得た物ではない。
タカヤもレナも、連邦軍の軍備増強の一環として行われたスカウトで最も好成績を収めた事により、特別に曹長待遇を与えられているのだ。
その為、タカヤもレナも適性はともかく実戦レベルではいまだ使い物になっていない。それはタカヤ自身が痛感していることである。
だが・・・・・・
「それでも・・・・・・行かなくちゃいけない」
タカヤはすがりついたレナを自分から引き離す。
「今それをしなければ・・・・・・誰も生き残る事は出来ない。だったら・・・・する事は一つだ!!」
そう言うとともに踵を返したタカヤは、緋炎皇のコクピットに向かい走り出す。
「え・・・・・・タカヤ君!?」
「アニキ!!」
「鬼来曹長!!」
自分の背中にかけられる声を振り切り、タカヤは緋炎皇のコクピットに乗り込み、声を振り切るようにハッチを閉じた。
運が良い事に緋炎皇のコクピットの仕様はPTと全く同じ物だった。これなら自分にもある程度は何とかできると、タカヤは多少安堵した。
「これなら、操縦覚える前に死ぬって事はなさそうだな・・・・・・」
そう言ってタカヤは自嘲気味に苦笑する。今の自分に、この状況を打開する力は皆無ということは知っている。だからこそ、自分にあるわずかな力を大切な仲間の為に使う。例え、自分が死んでしまおうとも・・・・・・。
その決意を明らかにするように、そして自らを奮い立たせるようにタカヤは叫ぶ。
「鬼来天哉! 緋炎皇、出る!!」
すいません(笑) 五
「なんだよ、これ・・・・・・」
目の前に入ってきた光景にタカヤは愕然とした。横にいるレナも言葉を発する事も出来ないほどのショックを受けている。
銃撃を受け、痛みにうめくアラドとゼオラ。ただ立ち尽くすだけのカツミ博士。そして、消え去ってしまったユキトとミサキ・・・・・・・。それが何を意味しているかは明白だった。
『ユキトとミサキが裏切った』もはや考える必要すら無い答えにタカヤもレナも、素直に受け入れる事が出来ず、ただ呆然とガレージの中の惨状を見ているだけだった・・・・・・。
「君達・・・・・・」
タカヤとレナに気がついたカツミが声をかける。それを聞いて我に帰ったタカヤとレナは、三人の近くに駆け寄る。
「アラド!ゼオラ!大丈夫か!?」
「私は大丈夫ですが・・・・・・アラドの出血が・・・・・・」
気丈に振舞うゼオラだったが、その顔には痛みの為か、それともアラドが撃たれた事に対するショックなのか、頬を涙が伝っていた。
タカヤは、すぐに苦しむアラドの足を触ってみる。かろうじて止血と固定はしてあるようだ。
「ウグッ!」
ほんの少し触っただけでアラドは苦痛に声を上げた。
「止血と固定は誰が?」
「私だ・・・・・・ゼオラに言われたとおりにやったのだが・・・・・・・」
カツミが弱々しく声を出す。この手の応急処置は初めてだったのだろうが、初めてにしてはよく出来ている。これならしばらくは持ちそうだとわかり、ようやく少しだけ安堵できた。
そして、だからこそ本題に入る必要があった・・・・・・。
「博士・・・・・・・。やっぱりユキトとミサキは・・・・・・」
カツミはタカヤの言葉に目をそらして答える事はなかったが、むしろその行為が何が起こったのかを明確に現していた。
「そうか・・・・・・」
タカヤは、怒りと哀しさが混ざった複雑な感情を覚え、強く歯噛みをする。あのユキトが何故こんな事をしたのか?アラドやゼオラを傷つけ、蒼雷皇と黒嵐姫まで奪って・・・・・。
考えても考えても、タカヤにはその理由が思いつかなかった。
「ねえ・・・・・」
声をかけたのはレナだった。不意にかけられた声に、タカヤは我に帰る。
「な・・・・・なんだ?」
「早く、ここを逃げないといけないと思う。アラドくんもゼオラちゃんもあんな状態だし・・・・・・・」
「それはそうだけど・・・・・・じゃあ、どうやって脱出するって言うんだよ・・・・・・・」
タカヤが吐き捨てるように行った言葉にレナも下を向く。二人はここに来るまでに基地内の様子を見てきたのだ。PTどころか移動用の車両も破壊されているうえ、火の勢いが時間を経るごとに増してきていたのだ。怪我人を二人も抱えてそんな中を移動したら、全員が炎にまかれて死ぬのみ・・・・・。
タカヤは打開策を見つけようとハンガーの中を見回す。しかし、何度見ても打開策は一つだけしか見つけられなかった。
「博士・・・・・緋炎皇と白冷姫は無事なんですよね?」
「無事だが・・・・・・まさか君が乗ると言うのか?」
「俺が緋炎皇に乗って、あいつらを食い止める。その間レナは白冷姫を使って、空から博士達を脱出させるんだ。博士達をコンテナに乗せて運べば安全だろうしな」
タカヤの言葉を聞いてレナは驚き、慌てふためきながらタカヤにすがりついて叫ぶ。
「冗談はよしてよ、タカヤ君!!貴方も私も、まだ満足にPT戦闘をこなせるレベルになってないじゃない!!」
痛いところを突かれたタカヤは言い返すことも出来ずに言葉に詰まった。確かにタカヤとレナの階級は曹長なのだが、この階級は通常の手順を踏んで得た物ではない。
タカヤもレナも、連邦軍の軍備増強の一環として行われたスカウトで最も好成績を収めた事により、特別に曹長待遇を与えられているのだ。
その為、タカヤもレナも適性はともかく実戦レベルではいまだ使い物になっていない。それはタカヤ自身が痛感していることである。
だが・・・・・・
「それでも・・・・・・行かなくちゃいけない」
タカヤはすがりついたレナを自分から引き離す。
「今それをしなければ・・・・・・誰も生き残る事は出来ない。だったら・・・・する事は一つだ!!」
そう言うとともに踵を返したタカヤは、緋炎皇のコクピットに向かい走り出す。
「え・・・・・・タカヤ君!?」
「アニキ!!」
「鬼来曹長!!」
自分の背中にかけられる声を振り切り、タカヤは緋炎皇のコクピットに乗り込み、声を振り切るようにハッチを閉じた。
運が良い事に緋炎皇のコクピットの仕様はPTと全く同じ物だった。これなら自分にもある程度は何とかできると、タカヤは多少安堵した。
「これなら、操縦覚える前に死ぬって事はなさそうだな・・・・・・」
そう言ってタカヤは自嘲気味に苦笑する。今の自分に、この状況を打開する力は皆無ということは知っている。だからこそ、自分にあるわずかな力を大切な仲間の為に使う。例え、自分が死んでしまおうとも・・・・・・。
その決意を明らかにするように、そして自らを奮い立たせるようにタカヤは叫ぶ。
「鬼来天哉! 緋炎皇、出る!!」
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