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 基本的に特撮・ゲーム・自作小説が中心のブログです。  小説に関しては常識ですが無断転載は禁止です。

スパロボBASARA 1−3


「あ〜・・・・・・暇だ」
「タカヤ君、もうちょっと真面目に・・・・・・」
量産型ヒュッケバインmk2のコクピットで大きなあくびをしたタカヤをレナがたしなめる。
ジュネーブ・コンベンションを明日に控えて活気付くメンバーを尻目に、来る可能性の低い敵に対しての護衛をしているタカヤとレナは暇を持て余していた。
モニター越しに見る金剛鬼のテストの光景を、タカヤは羨ましげに見つめる。やはりパイロットになったら、あのような特別な機体のパイロットをやってみたいという欲求はある。まあ、残念ながら自分の腕がユキトどころか、アラドにもまだまだ追いついていないのは自分自身が良くわかっていた。
「生身だったらなあ・・・・・・」
「え?何か言った?」
「いや、別に」
タカヤは、嫉妬の言葉をわざわざ二回も言うの空しく感じて、レナの気のせいで済ませる。
その時、二人にユキトから通信が入ってきた。
「二人共、こっちは引き上げるから、そっちも頃合を見計らって上がっていいよ」
 ユキトの言葉にタカヤは腕時計に目を移す。確かに時計の画面は交代の時間に近かった。日もほとんど落ちていて、夕食の時間に差し掛かっていた。
「ああ」
「わかりました」
二人は、少し時間を置いてから自分達も撤収した。ハンガーに戻ると、そこにはタカヤとレナを待っているユキトとミサキの姿があった。
「お疲れ様、二人とも」
「ご苦労様です」
「なに、大したことないって。ところでアラド達は?」
「ああ。二人なら、そろそろ来ると思うけど・・・・・・」
「兄貴−!!」
突然ハンガーに響いた声に4人が振り向くと、アラドがタカヤ達の方に向かって駆け寄ってきた。
「お疲れ様でした兄貴!!」
アラドは真っ先にタカヤに対して思い切り頭を下げた。あのヘッドロックの一件以来、アラドはタカヤに対して、『兄貴』と言って平伏しているのだ。タカヤにとってはそういうつもりでヘッドロックをしたわけではないので、正直戸惑っていた。
「あ、ああ。お前こそな」
「いや、とんでもないッス!!兄貴とレナさんがしっかり警備していたからっス!」
「そうか・・・・・」
「あ。申し訳ないですが、俺また行かないといけないんで・・・・・それじゃあ失礼します!!」
 アラドはもう一度頭を深々と下げて、戻って行った。向こうでゼオラらしき人影が叫んでいるところを見ると挨拶をするためだけにこちらに来たようだ。
「タカヤ・・・・・・アラドと何かあった?」
 今の二人のやり取りを見て、不思議そうな顔をするユキトとミサキ。その二人を見て、タカヤは苦笑いをしながら答える。
「いやまあ、輸送機の中でさ・・・・・・ちょっとアラドが生意気なことを言ったからさ・・・・・」
「言ったから・・・・・・しめたのか?」
「軽くヘッドロックを・・・・・・そしたら、兄貴って言い始めてさ・・・・・・」
「なるほど。よっぽど怖かったみたいだね、アラド」
「・・・・・・それよりそっちの方こそ大丈夫なのか?明日のコンベンションまでには間に合うのか?」
「ああ、それなら・・・・・・」
「君に気づかいされる事は無い」
「この声・・・・・・」
割り込んできた嫌味にタカヤの顔が引きつる。その声の主は、金剛鬼シリーズの生みの親のカツミ博士だった。
タカヤは、このカツミ博士とはかなり相性が悪いらしく、初対面の時から気に入られておらず、常にそのきつい目で睨みつけられてきた。タカヤ自身もこのカツミという男が気に入らなかった。
「俺になんかに話しかけて、なんか用でもあるんですか?カツミ博士」
「君になど用が有るはずも無い。ただ、君ごときが金剛鬼の心配をしているのが気になっただけだ」
「は?」
「君は他人の心配をするよりも、ユキト少尉達を見習って、少しでも役に立てる程度の腕になるんだな」 
それだけを言って、カツミはその場を去っていった。不意に罵倒されたタカヤは湧き上がる怒りを抑え切れない。
「なんなんだ、あの野郎・・・・・・。突然やってきて、言いたい放題・・・・・・」
「タ・・・・・・タカヤ君、睨まないで」
「落ち着いて・・・・・・タカヤ」
 レナとミサキが、今にも爆発しそうなタカヤをなだめ、ユキトもそれのフォローに回る。
「カツミ博士は口に遠慮が無いからね・・・・・・。一応、タカヤの事を気にかけているんだよ」
「気にかけているって言うけど、虫けらでも見るような目つきだったぜ」
「目つきに関してはちょっとね・・・・・・まあ、あまり気にしてても仕方ないさ。タカヤもレナも半年前までは軍人じゃなかったんだからしょうがないよ。二人はこれからなんだから」
「・・・・・・じゃあ、そうするさ。だからそろそろ行こうぜ。ここにいるとまた何言われるかわからないからな。腹も減ったし、食堂でメシでも食おうぜ」
「ははは、そうだな。でも、夕食はちょっとだけ待ってくれないか?」
「え?」

一時間後・・・・・・

「なあユキト・・・・・本当に良いのか?」
「何が?」
「何がって・・・・見ればわかるだろ、このテーブル・・・・・・」
タカヤは、溜息をつきながら自分たちの座っているテーブルを指で叩く。テーブルには、見た目も味も最高級レベルの料理が並んでいた。
今、タカヤ達はユキトの提案で最高級欧州創作料理の店に来ていた。しかも、全てユキトのおごりだと言うのだ。店自体も高級店の名に相応しく、ドレスコードが厳しい店だった為、レナ、アラド、ゼオラは貸衣装から借りた着慣れぬスーツやドレスを着て、目の前の料理の迫力に圧倒されていた。
しかし、ユキトもミサキもそんな状況は慣れているようで、平然と食事をしていた。やはり育ってきた環境が違うんだなと思いながら、タカヤは食前酒を口に含ませる。
見ると、やはりいつもの食事と勝手が違うのか、アラドとゼオラが悪戦苦闘しながら食べている。その光景は微笑ましいと言うよりも笑いを誘う。
「ねえ、タカヤ君・・・・・・ナイフとフォークって、外側から順番に・・・・・・だよね?」
「(レナもかよ)ああ、それでいいんだよ。後は一回使ったらそれは使っちゃいけないから注意しろよ」
レナにマナーを教えながらも、タカヤは料理を慣れた手つきで切って、口元に運ぶ。高級店だけあって、流石に上品な美味さがあり、軍で出されている食事とは満足度が比べようも無く、手が進む。
その時、ふと視線を感じて顔を上げると、アラドとゼオラが呆然とした顔でこっちを見ていた。
「なんだ?」
「い・・・・いや、なんと言うか・・・・・・」
「タカヤ曹長がこういうのに慣れているというのが・・・・・・」
「悪かったな」
「い・・・・いや!悪いのは兄貴じゃないです!ゼオラですから!!」
「ちょっと!なんでよ!!」
ゼオラがいつものようにアラドの言葉に声を荒げる。それを見てタカヤ達はその光景を声を出さないようにしながら苦笑していた。
その後、タカヤ達は軍の任務でジュネーブに来ていることをしばしの間忘れ、談笑をしながら料理に舌鼓を打った。
食事を終え、身も心も満足(アラドだけは量に不満があったが)し、彼らは基地への帰途についた。
帰り道も全員が談笑している中、タカヤはユキトの近くへ行き、小声で話し掛ける。
「本当に良いのか?あんな高い物奢らせちまってさ・・・・・・」
「なんだ?まだ気にしていたのかい?いいんだよ、別にさ」
「だってよ・・・・・・支払いだってかなりのものだったじゃねえか。少尉とか言っても、給料にそんなに差があるわけでもないし、やっぱり少しくらいは・・・・・・」
そう言って、タカヤは財布を取り出す。だが・・・・・・
「やめてくれ。僕にはそういうつもりは無いよ」
ユキトはタカヤの手を抑えた。
「でも・・・・・・」
「本当にいいんだよ。僕が欲しかったのは『思い出』なんだから・・・・・・」
「思い出?」
「ああ。このメンバーで過ごした思い出が欲しかったんだ。たった少しの事でもね」
そう言ったユキトの表情が、ほんの少しだけ影を帯びた。タカヤはユキトの様子がいつもと違う事を察し、何か声をかけようとする。
その時、突然夜空に爆音が響く。いや、爆音だけではない。凄まじい爆発が夜空を赤く染めていた。
爆発が上がる場所・・・・・・そこは紛れも無く連邦軍の基地だった。
「爆発が・・・・・・基地の方から?」
「先に行く・・・・・・」
タカヤの声を無視するように、ユキトは振り返る事無く基地へ向かった。
「おい!ユキト待てよ!!」
「君達は、後から来てくれ!僕はやらなければいけない事がある!」
そう言いながら、ユキトは闇の中に消えて行った。なぜかその時、タカヤにはユキトの背中がとても遠くに見えた。

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蘇芳

Author:蘇芳
特撮とケームとマンガをこよなく愛するオタクです。

 最近の流行についていけないながらも、色々と頑張って生きてます。

 どうやら小説などのようにある程度の長文を開いた時に表示が完全にされないバグのようなものがあるらしいです。


 原因はわかりませんが、対処法としてはツールバーの履歴アイコンを2回ほど押せば直るようです。

 ただ、これはIEでの対処の仕方です。他のソフトを使っている場合は申し訳ありませんがどう対処すればいいかわかりません。

 少々不便でしょうがよろしくお願いします。

メアドです
suou00●hotmail.co.jp
●を@にしてください。

 ミクシィにもいますので、入れる人はよかったら見てください。

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