スパロボBASARA 1−2
2006-06-28
小説の続きです。 二
カイ少佐からの指令から三日後。タカヤ達は、ようやくロールアウトした金剛鬼と共に輸送機に乗って、無事にジュネーブへ向けて旅立った。一人だけを除いて・・・・・・。
「痛ってえ・・・・・・」
食堂にいたタカヤは、自分の頬を抑えながら呟く。その頬には殴られた後がはっきりとついていた。
「カイ少佐も酷いよな・・・・・・。あんなに思い切り殴らなくたってよ・・・・・・」
タカヤの呟きに、共に食堂にいたレナが溜息をつきながら答えてきた。
「なに言ってるの・・・・・・。あれだけ遅刻したら起こられて当然よ・・・・・・」
「遅刻って言っても、ちゃんと言われていた六時には来たぜ」
「六時は出発時刻でしょ!私達はそれの一時間前に集まってなきゃいけなかったのよ!昨日も、一昨日も、何回も言ったじゃない!」
「マジで?」
「マジよ!」
「はいはい、タカヤもレナも落ち着いて」
単なる口喧嘩になりかけていた言い合いに入ってきたのは、いつのまにか休憩室に入ってきたユキトだった。
「タカヤ、今回の事は全面的に悪いのは君だって事はわかるだろ?」
「・・・・・・ああ」
「だったら、言い訳は止めた方がいい。こんなつまらない事で喧嘩したって得はないだろう?」
「・・・・・・悪かったよ、レナ」
「あ、こっちこそ、こんな事でムキになってごめん・・・・・・」
タカヤは、バツが悪そうにしながらもレナに謝る。レナの方も恥ずかしそうにしながら謝ってきた。その様子を見ていたユキトは納得した表情でうなづいている。こういう、部下の事も細かに心配するところはがユキトが上司、部下問わず信頼されているところなのだろう。
「よし、わだかまりも無くなった所で、ちょっといいかな?」
「なんですか、ユキトさん?」
「実は二人に会わせたい人が二人いてね。本当なら、出発の時に会うはずだったんだけど、タカヤは遅刻したし、レナはタカヤを迎えに行ってて会えなかったからね」
「ははは・・・・・」
タカヤは、ユキトの言葉を聞いて耳が痛くなり、笑ってごまかしながら目を逸らした。隣からは、レナの溜息がまた聞こえた。
「・・・・・・それで、ユキトさん。私達は別に構いませんけれど、会わせたい人たちって誰ですか?」
「ああ、僕とミサキの他に金剛鬼のテストパイロットに選ばれた二人さ。ちょっと待ってて」
ユキトは、そう言ってすぐに休憩室から立ち去った。そして待つ事数分・・・・・・ユキトは、見慣れぬ少年と少女を連れて来た。
「この二人が、緋炎皇と白冷姫のテストパイロットだよ。名前は・・・・・・」
「初めまして!アラド・バランガ曹長と!」
「ゼオラ・シュヴァイツァー曹長です。以後よろしくお願いします」
「あ、タカヤ・キゴロ曹長と・・・・・・」
「レナ・ウラキ曹長です」
アラドと名乗った少年とゼオラと名乗った少女は、しっかりと敬礼をした。それに釣られて、タカヤとレナも慌ててぎこちない敬礼をする。
「ははは。タカヤとレナもそんなに緊張する必要ないよ。階級も同じだし、歳はアラドとゼオラのほうが下だしね」
「そうっすよ!細かい事にこだわらないで、もっと気軽に行きましょうよ」
「アンタが気軽じゃ駄目でしょ!」
「いや、こういう場合は、フレンドリーに接した方が早く打ち解けるし・・・・・・」
「それでも、年上の人に対する口の利き方じゃないでしょうが!!全くアンタはいつになったらわかるのよ!!」
突然始まった二人の夫婦漫才のようなやり取りにタカヤもレナも、あっけに取られる。だが、すぐにタカヤは、こみ上げてきた笑いをこらえきれずに噴出してしまった。
「アハハハハハ!面白いなお前ら!!軍にもお前らみたいな奴がまだいたんだな、気にいったぜ!!」
「ははは、痛てて・・・・・・」
タカヤは、笑いながらアラドの肩を思い切り叩く。アラドも一緒になって笑うものの、叩くごとに微妙に表情が歪んでいるようだ。それを見ていたユキトは、苦笑していた。
「どうやら、完全に打ち解けたみたいだな、安心したよ。実は、もし何かあったら・・・・・・と思っていたんだけど杞憂だったみたいだね。これからはしばらくアラドとゼオラを加えたメンバーで行動するから、全員仲良くやってくれ」
「おう、よろしく頼むぜ、アラドにゼオラ」
「はい!こちらこそっす!」
「よろしくね」
「よろしくお願いします」
タカヤはアラドと、隣ではレナはゼオラとしっかりと握手をした。
「よし、それじゃあジュネーブまでは君達は待機任務だからゆっくりとしていてくれ。僕はミーティングがあるから、これで・・・・・・」
ユキトは四人を残し、食堂を出て行く。しかし、ドアが開いたとき、何かに気づいたように振り替える。
「そうそう。アラドもゼオラも全大戦で、ハガネクルーとして最前線で活躍していたんだ。タカヤもレナも、二人の話を聞いていて損は無いよ」
「え?」
タカヤはユキトの言葉を聞いて、思わずアラドとゼオラの顔を見た。どう見てもこの二人が前大戦で活躍していたと言う言葉が信じられない。それは横にいるレナも、その表情から同じ事を考えているのは見て取れた。
そして、自分達の考えを読まれたのかアラドは笑みを浮かべる。
「本当ッスよ。俺らはちゃんと最前線で色々な強敵と戦ってきましたから。もしよかったら今後の参考に聞いときます?」
「アラド!だから調子に―――」
「調子にのるなよー!!」
「ええ!?ギャーッ!!」
タカヤは、アラドの頭を掴み、すかさずヘッドロックを決めた。
「ウラァァァァ!!」
「いででででてでっ!!」
「ア・・・・アラド!?」
「タカヤ君!!やめてやめて!!」
それからしばらくの間、食堂内はアラドの絶叫で埋め尽くされた。
カイ少佐からの指令から三日後。タカヤ達は、ようやくロールアウトした金剛鬼と共に輸送機に乗って、無事にジュネーブへ向けて旅立った。一人だけを除いて・・・・・・。
「痛ってえ・・・・・・」
食堂にいたタカヤは、自分の頬を抑えながら呟く。その頬には殴られた後がはっきりとついていた。
「カイ少佐も酷いよな・・・・・・。あんなに思い切り殴らなくたってよ・・・・・・」
タカヤの呟きに、共に食堂にいたレナが溜息をつきながら答えてきた。
「なに言ってるの・・・・・・。あれだけ遅刻したら起こられて当然よ・・・・・・」
「遅刻って言っても、ちゃんと言われていた六時には来たぜ」
「六時は出発時刻でしょ!私達はそれの一時間前に集まってなきゃいけなかったのよ!昨日も、一昨日も、何回も言ったじゃない!」
「マジで?」
「マジよ!」
「はいはい、タカヤもレナも落ち着いて」
単なる口喧嘩になりかけていた言い合いに入ってきたのは、いつのまにか休憩室に入ってきたユキトだった。
「タカヤ、今回の事は全面的に悪いのは君だって事はわかるだろ?」
「・・・・・・ああ」
「だったら、言い訳は止めた方がいい。こんなつまらない事で喧嘩したって得はないだろう?」
「・・・・・・悪かったよ、レナ」
「あ、こっちこそ、こんな事でムキになってごめん・・・・・・」
タカヤは、バツが悪そうにしながらもレナに謝る。レナの方も恥ずかしそうにしながら謝ってきた。その様子を見ていたユキトは納得した表情でうなづいている。こういう、部下の事も細かに心配するところはがユキトが上司、部下問わず信頼されているところなのだろう。
「よし、わだかまりも無くなった所で、ちょっといいかな?」
「なんですか、ユキトさん?」
「実は二人に会わせたい人が二人いてね。本当なら、出発の時に会うはずだったんだけど、タカヤは遅刻したし、レナはタカヤを迎えに行ってて会えなかったからね」
「ははは・・・・・」
タカヤは、ユキトの言葉を聞いて耳が痛くなり、笑ってごまかしながら目を逸らした。隣からは、レナの溜息がまた聞こえた。
「・・・・・・それで、ユキトさん。私達は別に構いませんけれど、会わせたい人たちって誰ですか?」
「ああ、僕とミサキの他に金剛鬼のテストパイロットに選ばれた二人さ。ちょっと待ってて」
ユキトは、そう言ってすぐに休憩室から立ち去った。そして待つ事数分・・・・・・ユキトは、見慣れぬ少年と少女を連れて来た。
「この二人が、緋炎皇と白冷姫のテストパイロットだよ。名前は・・・・・・」
「初めまして!アラド・バランガ曹長と!」
「ゼオラ・シュヴァイツァー曹長です。以後よろしくお願いします」
「あ、タカヤ・キゴロ曹長と・・・・・・」
「レナ・ウラキ曹長です」
アラドと名乗った少年とゼオラと名乗った少女は、しっかりと敬礼をした。それに釣られて、タカヤとレナも慌ててぎこちない敬礼をする。
「ははは。タカヤとレナもそんなに緊張する必要ないよ。階級も同じだし、歳はアラドとゼオラのほうが下だしね」
「そうっすよ!細かい事にこだわらないで、もっと気軽に行きましょうよ」
「アンタが気軽じゃ駄目でしょ!」
「いや、こういう場合は、フレンドリーに接した方が早く打ち解けるし・・・・・・」
「それでも、年上の人に対する口の利き方じゃないでしょうが!!全くアンタはいつになったらわかるのよ!!」
突然始まった二人の夫婦漫才のようなやり取りにタカヤもレナも、あっけに取られる。だが、すぐにタカヤは、こみ上げてきた笑いをこらえきれずに噴出してしまった。
「アハハハハハ!面白いなお前ら!!軍にもお前らみたいな奴がまだいたんだな、気にいったぜ!!」
「ははは、痛てて・・・・・・」
タカヤは、笑いながらアラドの肩を思い切り叩く。アラドも一緒になって笑うものの、叩くごとに微妙に表情が歪んでいるようだ。それを見ていたユキトは、苦笑していた。
「どうやら、完全に打ち解けたみたいだな、安心したよ。実は、もし何かあったら・・・・・・と思っていたんだけど杞憂だったみたいだね。これからはしばらくアラドとゼオラを加えたメンバーで行動するから、全員仲良くやってくれ」
「おう、よろしく頼むぜ、アラドにゼオラ」
「はい!こちらこそっす!」
「よろしくね」
「よろしくお願いします」
タカヤはアラドと、隣ではレナはゼオラとしっかりと握手をした。
「よし、それじゃあジュネーブまでは君達は待機任務だからゆっくりとしていてくれ。僕はミーティングがあるから、これで・・・・・・」
ユキトは四人を残し、食堂を出て行く。しかし、ドアが開いたとき、何かに気づいたように振り替える。
「そうそう。アラドもゼオラも全大戦で、ハガネクルーとして最前線で活躍していたんだ。タカヤもレナも、二人の話を聞いていて損は無いよ」
「え?」
タカヤはユキトの言葉を聞いて、思わずアラドとゼオラの顔を見た。どう見てもこの二人が前大戦で活躍していたと言う言葉が信じられない。それは横にいるレナも、その表情から同じ事を考えているのは見て取れた。
そして、自分達の考えを読まれたのかアラドは笑みを浮かべる。
「本当ッスよ。俺らはちゃんと最前線で色々な強敵と戦ってきましたから。もしよかったら今後の参考に聞いときます?」
「アラド!だから調子に―――」
「調子にのるなよー!!」
「ええ!?ギャーッ!!」
タカヤは、アラドの頭を掴み、すかさずヘッドロックを決めた。
「ウラァァァァ!!」
「いででででてでっ!!」
「ア・・・・アラド!?」
「タカヤ君!!やめてやめて!!」
それからしばらくの間、食堂内はアラドの絶叫で埋め尽くされた。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://suou00.blog57.fc2.com/tb.php/55-4c4c9e54



