『スバロボ BASARA』連載開始
2006-06-25
以前言っていた連載小説『スーパーロボット大戦 BASARA』の連載を始めます。
もしよかったら、読んでください。
感想も常時お待ちしています。 SUPER ROBOT WARS
婆娑羅
(バサラ)
壱
『戦渦胎動』
一
「ミッション終了。アルファチームの勝利です」
「くそっ!また負けた!!」
「あ、タカヤ君!?」
シミュレータから真っ先に出てきたのは敗北したブラボーチームの『タカヤ・キゴロ(鬼来 天哉)』曹長と『レナ・ウラキ(浦生 玲奈)』曹長だった。
レナがタカヤの態度に慌てているが、タカヤの方は苛立ちを隠そうともせず、そばに置いておいたスポーツドリンクを浴びるように飲み干した。そこへ・・・・・・
「何をやっとるんだタカヤ!!」
タカヤ目がけて、元・特殊戦技教導隊のカイ・キタムラ少佐のカミナリが落ちた。
「あ・・・・・カイ少佐いたんですか・・・・・・」
「いたんですかじゃない!!何度も言っているだろう!白兵戦を重視するのは良いが、馬鹿の一つ覚えみたいに突撃だけを繰り返すなと!!」
「あ・・・はい」
「し・・・少佐。鬼来曹長だけのせいではないので・・・・・・」
レナは、タカヤを庇おうとカイの言葉に割り込む。だが・・・・・・
「お前もだレナ!!敵機が接近してくる時に弾丸を無意味に乱射するなと言ったろう!!」
「あ・・・はい」
「全くお前らは!!いつになったら兵士としての基本を覚えるんだ!!」
タカヤとレナの目に余る未熟ぶりを見かねたカイの説教は延々と続いた。その時・・・・・・カイの背後から、優しげな声が聞こえてきた。
「少佐。もうその辺にしておいてください。タカヤもレナも反省していますし」
「あ・・・・・・ユキト」
「タカヤ君!少尉ってつけないと!!」
カイの怒号から二人を庇ったのは、シミュレーションでアルファチームに入っていた『ユキト・フジミヤ(藤宮 志人)』少尉だった。彼の脇には、彼を慕う『ミサキ・イチノセ(一之瀬 美沙紀)』曹長が、いつものように寄り添うように立っていた。
「彼らは、まだまだ新米です。それにタカヤの白兵戦の技術、レナの射撃の技術の高さは知っているでしょう?」
「しかし、ミサキは・・・・・・」
「私は・・・・・藤宮少尉の真似をしているだけだから・・・・・・。真似じゃなくて自分の技術を持っている二人の方が・・・・・・」
「・・・・・・」
物静かなミサキまでが二人を庇う。それを見て、カイはユキトとミサキの顔を見据え、溜まらず深い溜息をついた。
「全く・・・・・・お前らは本当にいい上司と友人を持ったもんだよ・・・・・」
これ以上は無理だと思ったカイは、タカヤとレナへの説教を止めた。当のタカヤとレナは、カイに見えないように安堵の息をついた。
「それより少佐。わざわざ僕達の使用時間にシミュレーションルームに来たというのは、何か特別な事でもあったのですか?」
「話が早いな、ユキト。まあ、シミュレーション終了して疲れた後、ここで立ち話するのもなんだろう。飲み物ぐらいは飲ませてやるからついてこい」
「マジで!?やった!!」
「タカヤは水だけだ」
「・・・・・・」
他の三人は、タカヤとカイの漫才のようなやり取りを聞きながらカイの後をついていく。万が一のことを考えて、ブリーフィング・ルームで説明をするものの、カイの計らいから全員に飲み物が振舞われていた。タカヤも結局、水ということは無くしっかりコーラを振舞われていた。
「話というのは他でもない、仕事の事だ。お前達四人には護衛任務についてもらう」
「護衛?」
「ああ。だが、そんなに危険な任務ではない。一週間後に行われる『ジュネーブ・コンベンション(※1)』に、マオ・インダストリーの代表として出展される『金剛鬼(※2)』シリーズと、その開発者『カツミ・カワサキ(川崎 克巳)』博士をジュネーブまで無事に送り届けるんだ」
「あれ?確か金剛鬼って、ユキトとミサキがパイロットをするって言う奴じゃないか?」
タカヤもレナも以前から、ユキトとミサキがジュネーブ・コンベンション出展用機体のパイロットを務める事を聞かされていた。
「ああ、そうだ。タカヤにしては珍しく勉強しているようだな」
「はあ・・・・・・(嫌みかよ・・・・・・)」
「そこでユキトとミサキは、パイロットと兼ねて、タカヤとレナは専任の護衛としてジュネーブまで行って貰う。いいな?」
「了解!」
「全員いい返事だ。では決行は三日後の六時となる。各自、当日に備えて準備を怠らぬように!以上、解散!」
カイの号令を受けた後、四人は司令室を後にした。カイも言ったとおり、さして危険の無い任務の為、全員とも、大して緊張はしていないようだった。
「ジュネーブか・・・・・・。国外に出るのは初めてだなあ」
「私も。確か、ミサキちゃんとユキトさんはあるんですよね?」
「うん」
「そうだね、だがいつもの任務となんら変わらないさ。それに護衛と言っても万が一の事だから、気にする事無いよ」
「そうそう。それより、ジュネーブのガイドブック買っとかないとな」
「そういうこと言っていると、またカイ少佐に怒られるよ?」
「そうそう。それに今度は寝坊しないようにな。今度は、以前の教導隊出向の時みたく、取り消しだけじゃすまないぞ?」
「うぐ!」
「クス・・・・・・」
「ウフフ・・・・・・」
「ハハハ」
「う・・・・・・わ、笑うなよ!」
タカヤの叫びも空しく、三人ともしばしの間笑い続けた。この時、彼らはなにも知らなかった。
自らに降りかかる、激しい戦いの宿命を・・・・・・。
用語説明
(※1)『ジュネーブ・コンベンション』
ジュネーブ・コンベンションとは、連邦が企画した新兵器のコンベンションである。『エアロゲイター』だけではなく『インスペクター』という新たな異星人の出現。いくら『アインストシリーズ』を根絶したとはいえ、侵略者が増える可能性があっても減る可能性は限りなく低い。
連邦は、予想される侵略に対抗すべくありとあらゆる箇所に新兵器開発の指令を下し、その中で最も優秀な機体を連邦の主戦力として採用すると言い、設計・開発をした者達は連邦の中でも高待遇で迎えいれるという破格の報酬まで出された。
その為、マオ・インダストリー等の民間企業の他に、有力国家までもが極秘裏に開発をし、連邦内での地位を高めようと画策している。
(※2)『金剛鬼』
マオ・インダストリー社員、カツミ・カワサキ博士が設計したATXシリーズの後継機種。他のPTと比較して機体出力が高く設定されている。
近距離白兵型の『緋炎皇』万能型の『蒼雷皇』と中距離支援型『黒嵐姫』遠距離支援型の『白冷姫』のフォー・マンセルで運用する事を前提としている。
カツミは、マリオン・ラドム博士の直弟子で、その影響からか『皇』と名づけられた機体はアルトアイゼン。『姫』と名づけられた機体はヴァイスリッターを前提としている。
もしよかったら、読んでください。
感想も常時お待ちしています。 SUPER ROBOT WARS
婆娑羅
(バサラ)
壱
『戦渦胎動』
一
「ミッション終了。アルファチームの勝利です」
「くそっ!また負けた!!」
「あ、タカヤ君!?」
シミュレータから真っ先に出てきたのは敗北したブラボーチームの『タカヤ・キゴロ(鬼来 天哉)』曹長と『レナ・ウラキ(浦生 玲奈)』曹長だった。
レナがタカヤの態度に慌てているが、タカヤの方は苛立ちを隠そうともせず、そばに置いておいたスポーツドリンクを浴びるように飲み干した。そこへ・・・・・・
「何をやっとるんだタカヤ!!」
タカヤ目がけて、元・特殊戦技教導隊のカイ・キタムラ少佐のカミナリが落ちた。
「あ・・・・・カイ少佐いたんですか・・・・・・」
「いたんですかじゃない!!何度も言っているだろう!白兵戦を重視するのは良いが、馬鹿の一つ覚えみたいに突撃だけを繰り返すなと!!」
「あ・・・はい」
「し・・・少佐。鬼来曹長だけのせいではないので・・・・・・」
レナは、タカヤを庇おうとカイの言葉に割り込む。だが・・・・・・
「お前もだレナ!!敵機が接近してくる時に弾丸を無意味に乱射するなと言ったろう!!」
「あ・・・はい」
「全くお前らは!!いつになったら兵士としての基本を覚えるんだ!!」
タカヤとレナの目に余る未熟ぶりを見かねたカイの説教は延々と続いた。その時・・・・・・カイの背後から、優しげな声が聞こえてきた。
「少佐。もうその辺にしておいてください。タカヤもレナも反省していますし」
「あ・・・・・・ユキト」
「タカヤ君!少尉ってつけないと!!」
カイの怒号から二人を庇ったのは、シミュレーションでアルファチームに入っていた『ユキト・フジミヤ(藤宮 志人)』少尉だった。彼の脇には、彼を慕う『ミサキ・イチノセ(一之瀬 美沙紀)』曹長が、いつものように寄り添うように立っていた。
「彼らは、まだまだ新米です。それにタカヤの白兵戦の技術、レナの射撃の技術の高さは知っているでしょう?」
「しかし、ミサキは・・・・・・」
「私は・・・・・藤宮少尉の真似をしているだけだから・・・・・・。真似じゃなくて自分の技術を持っている二人の方が・・・・・・」
「・・・・・・」
物静かなミサキまでが二人を庇う。それを見て、カイはユキトとミサキの顔を見据え、溜まらず深い溜息をついた。
「全く・・・・・・お前らは本当にいい上司と友人を持ったもんだよ・・・・・」
これ以上は無理だと思ったカイは、タカヤとレナへの説教を止めた。当のタカヤとレナは、カイに見えないように安堵の息をついた。
「それより少佐。わざわざ僕達の使用時間にシミュレーションルームに来たというのは、何か特別な事でもあったのですか?」
「話が早いな、ユキト。まあ、シミュレーション終了して疲れた後、ここで立ち話するのもなんだろう。飲み物ぐらいは飲ませてやるからついてこい」
「マジで!?やった!!」
「タカヤは水だけだ」
「・・・・・・」
他の三人は、タカヤとカイの漫才のようなやり取りを聞きながらカイの後をついていく。万が一のことを考えて、ブリーフィング・ルームで説明をするものの、カイの計らいから全員に飲み物が振舞われていた。タカヤも結局、水ということは無くしっかりコーラを振舞われていた。
「話というのは他でもない、仕事の事だ。お前達四人には護衛任務についてもらう」
「護衛?」
「ああ。だが、そんなに危険な任務ではない。一週間後に行われる『ジュネーブ・コンベンション(※1)』に、マオ・インダストリーの代表として出展される『金剛鬼(※2)』シリーズと、その開発者『カツミ・カワサキ(川崎 克巳)』博士をジュネーブまで無事に送り届けるんだ」
「あれ?確か金剛鬼って、ユキトとミサキがパイロットをするって言う奴じゃないか?」
タカヤもレナも以前から、ユキトとミサキがジュネーブ・コンベンション出展用機体のパイロットを務める事を聞かされていた。
「ああ、そうだ。タカヤにしては珍しく勉強しているようだな」
「はあ・・・・・・(嫌みかよ・・・・・・)」
「そこでユキトとミサキは、パイロットと兼ねて、タカヤとレナは専任の護衛としてジュネーブまで行って貰う。いいな?」
「了解!」
「全員いい返事だ。では決行は三日後の六時となる。各自、当日に備えて準備を怠らぬように!以上、解散!」
カイの号令を受けた後、四人は司令室を後にした。カイも言ったとおり、さして危険の無い任務の為、全員とも、大して緊張はしていないようだった。
「ジュネーブか・・・・・・。国外に出るのは初めてだなあ」
「私も。確か、ミサキちゃんとユキトさんはあるんですよね?」
「うん」
「そうだね、だがいつもの任務となんら変わらないさ。それに護衛と言っても万が一の事だから、気にする事無いよ」
「そうそう。それより、ジュネーブのガイドブック買っとかないとな」
「そういうこと言っていると、またカイ少佐に怒られるよ?」
「そうそう。それに今度は寝坊しないようにな。今度は、以前の教導隊出向の時みたく、取り消しだけじゃすまないぞ?」
「うぐ!」
「クス・・・・・・」
「ウフフ・・・・・・」
「ハハハ」
「う・・・・・・わ、笑うなよ!」
タカヤの叫びも空しく、三人ともしばしの間笑い続けた。この時、彼らはなにも知らなかった。
自らに降りかかる、激しい戦いの宿命を・・・・・・。
用語説明
(※1)『ジュネーブ・コンベンション』
ジュネーブ・コンベンションとは、連邦が企画した新兵器のコンベンションである。『エアロゲイター』だけではなく『インスペクター』という新たな異星人の出現。いくら『アインストシリーズ』を根絶したとはいえ、侵略者が増える可能性があっても減る可能性は限りなく低い。
連邦は、予想される侵略に対抗すべくありとあらゆる箇所に新兵器開発の指令を下し、その中で最も優秀な機体を連邦の主戦力として採用すると言い、設計・開発をした者達は連邦の中でも高待遇で迎えいれるという破格の報酬まで出された。
その為、マオ・インダストリー等の民間企業の他に、有力国家までもが極秘裏に開発をし、連邦内での地位を高めようと画策している。
(※2)『金剛鬼』
マオ・インダストリー社員、カツミ・カワサキ博士が設計したATXシリーズの後継機種。他のPTと比較して機体出力が高く設定されている。
近距離白兵型の『緋炎皇』万能型の『蒼雷皇』と中距離支援型『黒嵐姫』遠距離支援型の『白冷姫』のフォー・マンセルで運用する事を前提としている。
カツミは、マリオン・ラドム博士の直弟子で、その影響からか『皇』と名づけられた機体はアルトアイゼン。『姫』と名づけられた機体はヴァイスリッターを前提としている。
コメント
鋼鉄の勇気
どうもありがとうございます。
ひそかにじゃなくて堂々と読んで良いんですよ(笑)
BASARAの方は、アウトブレイブと比べて、よりスパロボらしさを出した作品にしようと思っています。
まあ、俺の作品ですので無茶はすると思いますが(笑)
立体物創作いいですね。
出来上がったらミクシィにでもアップを・・・・・・
あ!!まだ招待メール渡せてない!
(爆)
ひそかにじゃなくて堂々と読んで良いんですよ(笑)
BASARAの方は、アウトブレイブと比べて、よりスパロボらしさを出した作品にしようと思っています。
まあ、俺の作品ですので無茶はすると思いますが(笑)
立体物創作いいですね。
出来上がったらミクシィにでもアップを・・・・・・
あ!!まだ招待メール渡せてない!
(爆)
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密かに読ませて頂いておりますw
前作「アウトブレイク」が「主人公の物語」だったのに対し、今作は「主人公達の物語」になるのかなァ、と思ったりしますが。
いずれにせよ、楽しみにしてますw
…と言う訳で、今現在、仕事の鬱憤を絵とか立体物創作などで晴らしておりますw
いや、ホント何かを創るって楽しいですねェ、つーワケで作ってます、フル可動デカレンジャーロボ&デカバイク。
そのうちバーバラ嬢とかメタルウルフも作りたいなァ、とw
関係無いですけど、僕の考えた『メタルウルフカオス』BGM↓w
http://tata.blog4.fc2.com/blog-entry-49.html