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 基本的に特撮・ゲーム・自作小説が中心のブログです。  小説に関しては常識ですが無断転載は禁止です。

6th BREAK 『大 敵−アーク・エネミー−』 第7章

 ようやくアウトブレイブの続きをアップしました。

しかし、今回自分の文章力の無さに辟易しました・・・・・。
ああ、進歩してねえなあ・・・・・。



 扉が倒れ、向こう側に人影が見えると共にジョウスケは引き金を絞る。奇襲によって先手を取りながらも、ジョウスケは頭の中で全く別な事を考える。
 勝手にイスルギを辞めてしまって、あまつさえテロリストになっているのだから両親に何と言えばいいのだろうか。だが、イスルギにスカウトされた時も「やりたいようにやれ」とだけしか言わなかったから、今回も咎めないだろうか? 父親も母親もマイペースというか天然ぎみで考えが読みづらいから反応は想像も出来なかった。
 そんな事を考えているうちに既に突入寸前だった部隊は全滅していた。まあ、全滅といっても相手はゴム弾で気絶しているだけだし、ここにいたのは7人。狭い室内だと大勢で行動するより、小人数でまとまって小出しにしてくるのがセオリー・・・・・・だったような気がする。やはり、もうちょっと真面目にレクチャーを聞いておけばよかったといまさらながらに思う。戦術マニュアルの隅にパラパラ漫画を書いていた時間が非常に惜しい。
 まあ、そんな事言ってもなるようにしかならないのでいつものように気持ちを切り替える。楽天的とか思慮不足とも言われるが天性の性格は変わりそうも無い。
 ジョウスケはマガジンを取り出して弾丸を入れ替えたあと、置いてあるキャリーバッグを引きずってどんどんと進む。襲ってくるのを待っているのもいいが、さっさと終わらせたいのでなんとなく決めたのだが、ここにジンがいたら色々うるさいだろう。アウトローに見えて意外にまっすぐっぽいと言うのがギャップがあって面白い。こういうのを萌え要素とでも言うのだろうか?
「止まれ!!」
「え? ああ・・・・・」
 いつの間にかジョウスケは背後から銃を突きつけられていた。ちょっと余計な事を考えすぎていたようだ。
 見た限り10人程度フォワードとバックスの比率は半々。通路は一直線で遮蔽物は無し。なるほど、これは絶好のチャンスだろう。
「そのまま手を上げろ。抵抗すれば射殺する」
 サーチ・アンド・デストロイじゃないという事は捕らえろという命令でも出ているようだ。これはラッキーだとジョウスケは内心ほくそえむ。少なくとも全員死亡という最悪のパターンは無いようだ。それはともかく、今は銃を持っていないし死にたくないので言われたとおり手を上げる。
 荷物で一杯のキャリーバッグが死ぬほど重い。自分の命が無くなる前に腕の筋力が死にそうだ。
「・・・・・・バッグは降ろしていいですか?」
「誰もバッグを上げろとは言っていない」
 期待はしていなかったが誰も笑わないし、話しかけてくる奴は淡々と言うだけなのは少々寂しい。まあ、ここで笑うような空気読めない奴はこういう部隊にいないだろう。
「それじゃあ、お言葉に甘えて・・・・・・」
 ジョウスケは両手を上げたまま、バッグを持っていた手を離す。手から離れたバッグは一直線に床に落下して中身の荷物―――大量の拳銃が廊下全体にぶちまけられた。それによって、部隊のフォワードの視線が明らかに自分から逸れる。
「それっ!!」
 ジョウスケはすぐさまPSFを使い神経を高速化させる。そして地面に倒れこみながら、床に散らばった銃を手にとってフォワード全員に狙いをつける。どの銃にも対人用のゴム弾が入っているから、殺さないよう気を使う必要は無い。
 既に常人の十数倍の速さで思考し、それにともなって肉体の反応速度も上がったジョウスケにとって相手の反応よりも早く狙撃する事など赤子の手を捻るように容易だった。
 ジョウスケはトリガーを引くたびに敵兵が崩れ落ちていくのを確認しながら、マガジンが空になった銃を投げ捨て、地面におちている銃を拾いつつも部隊の真ん中へ転がり込んだ。
 体勢を整え立ち上がりながら、彼らの顔を見る。全員自分の行動を見て驚きの表情を浮かべており、隊長らしき人物が攻撃の指令を下そうとしている。
 だが、それはもう意味は無い。敵に周囲を囲まれたこの位置に入れば下手な攻撃は同士討ちとなる為、相手は銃の使用を躊躇せざるをえない。なにより、彼らでは今の自分に追いつけない。
 ジョウスケは着ているコートを翻しながら前後左右全ての敵に向かって、発射音が途切れないほどの速さで銃弾を撃つ。それら全ては吸い込まれるかのように急所に当たり、数秒ほどの極めて短い時間でジョウスケは自分を囲む敵を沈黙させた。
「これ以上無いくらいに華麗に決まったな。まあ、問題は・・・・・・」
 ジョウスケは散らばった銃を見て溜め息をつく。いくら状況を打開する為とはいえぶちまけてしまった銃は今後の為にも片付けなければいけない。
 自業自得なのはわかっているが、面倒くさがりの自分にはやはり辛い。ついつい、誰もいないのに愚痴が出る。
「あーあ、飛び散りすぎだっつうの・・・・・。いつ襲われるかわかんないのにこうなっちまうんだもんなあ。本当こんな事するじゃなかったぜ・・・・・」
「それはイスルギに歯向かった自分への戒めか?」
「そう思いたければおもったらいいんじゃないの?・・・・・・・クロウド博士」
 背後からかけられたクロウドの声にジョウスケは銃を拾うのを止めることなく答えた。さっきの戦闘時、非戦闘員らしき気配自体は感じていたのだがクロウドだった事自体は予想外だった。彼に何の思惑があるかはわからないが、ジョウスケはいつ襲われても対応できるように警戒を強める。
「どうにもわからないのだが、なぜ君はイスルギを裏切り、あらゆる将来の保障を捨ててまで彼らの手助けをしようとしているんだ?」
「まぁ、それはプライベートな事情ってやつなんで勘弁してくださいよ。誰にも言えない、知られちゃいけないってね」
「なるほどね。君は相当規格外な人間だと思っていたが、ここまでとは。私には君の考えが全く理解できないよ。ある意味、憧れすら感じる」
「そりゃ、光栄だ。博士にそこまで評価されているとは思わなかったから嬉しいね」
「そうか。ならば、コートの中から私に銃口を向けるような真似は止めてくれるかな? こちらは君に危害を加える気は無いからな」
「あ、気づいてました? すんません、ビビリなもので」
 口では軽く受け流しては見たが、銃を向けていた事に気づくとは思えなかった。もしかしたらクロウドもいかにも科学者という見た目だけで判断するのは危険かもしれない。
 正直、こういう腹の探り合いは得意でもなければ好きでもない。こうなったら有効かどうかはともかくとして一か八かで切り込んで行くべきだろう。
「あー、博士。言いたい事があるんだったらさっさと言ってくれないか? 俺馬鹿だからさ、ストレートに言ってくれないとわからないわけよ。
 例えば『邪魔されると困るから、ここで死んでくれ』とか・・・・・・」
 沈黙が流れる。ジョウスケが銃を拾い集める音だけが廊下に響く。ジョウスケもさすがにこの状況をいつものように軽くは乗り切れそうも無い。まあ、こんな風になにがどうなるかわからない状態よりも、さっきのように敵に囲まれていた方がまだ気が楽だという事は収穫だった。漫画や映画も嘘ばかりでは無いらしい。
「・・・・・・では、こちらもストレートに対応しよう」
 ついに動いた。ジョウスケは相手の行動に対応できるように、すぐさまクロウドの方へ身体を向ける。すると・・・・・
「これを持っていけ。今の君には必要な物だ」
 そう言ってクロウドが差し出していたのは、携帯用の記憶メディアだった。
「これにはアヤネ・ヤシロ・・・・・ジン・イスルギが捜している人物の隔離されている部屋番号とパスコード、そして、ウァルゼリオンとヴァルレオンの格納庫への安全なルートが記載されている。警備兵の巡回ルートを完全に外した物だから極めて安全だ。
 更に端末に繋いでおけば、リアルタイムで巡回しているルートを確認する事が出来る」
「そいつはすごいし、ありがたい・・・・・・ですけどね、それを信じろってのは無理ありすぎると思うんですね。俺と博士の立場上・・・」
「確かに、そう思うのが自然だろう。私が君を逃がすのはイスルギの社員としてはデメリットが多すぎるからな。
 ・・・・・だが、今回の行動はイスルギ社員としてでは無く、科学者として行動している」
 その言葉と共にクロウドの目の色が目に見えて変わった。
「会長は、今後の主戦力としてカズエ・ライドウの作ったドミネーターではなく、私のデバステイターを選んだ。
 だが、それだけでは気が済まないんだよ。私があの女よりも優秀な科学者である事を完全に証明するためには、私が作ったヴォルバリオンによって完膚なきまでにヴァルゼリオンを蹂躙され、あのジン・イスルギの生命が完全に絶たれなくてはならない!!
 この事はその為の布石だ。だからこそ、君達は今なにがあっても生き残らなくてはならない。それが私が君達に協力する理由だよ」
 理解は出来ないがある程度は納得できる答えだった。しかし、科学者と言うのはこういう人種なのだろうか? クロウドは自分を理解できないと言っていたが、自分もクロウドの事を理解出来そうも無い。それにカズエさんとジンの名前が出た所に異常に憎しみが篭もっていたような気がするのは彼らがヴァルレオンを破壊したからだろうか? まあ、自分の足りない頭で色々考えても仕方が無い事ではある。
 だが、ジョウスケはクロウドがどういう人間かをある程度知っている。彼が自分の作ったロボットに対して絶大な自信を持っていたのはヴァルレオンに乗っていたジョウスケ自身がよくわかっている。
 彼の尊大なプライドを考えると、ここで騙して・・・・・というのは考えにくい。
「わかりました・・・・・博士を信じてありがたくもらっておきますよ」
「そうしてくれると助かる。後のフォローは任せて、君の仲間の下へ戻るといい」
「そうっすね。それじゃあ、また今度・・・・・・」
 ジョウスケは身を返して、クロウドに手を振る。ここで自分の頭でいくら考えても仕方ないし、何かあったら自分でどうにかすればいいのだから。
「ああ、そうだ。言っておくが君には敵意は無いからな。彼らに味方しないなら巻き添えにはしないから、早く手を切ったほうがいい」
「あー、それだけはできないっすわ。すんません」
「そうか。それじゃあ仕方が無いな」
「そうですね。それじゃあ、今度は戦場で。デバステイターのパイロットにもよろしく言っといてください」
 ジョウスケはクロウドに対して決別し、予想外の収穫を手にしてジン達の待つ部屋に戻る事にした。もうこれで、どう取り繕ってもイスルギに戻る事はできなくなった。だが、それによってかえって気が楽になったようにも思える。
「さて、さっさと戻ってジンにアヤネちゃんとやらの事でも聞いてみるか」
 そんな事を考えつつ、ジョウスケは鼻歌混じりで来た道を戻って行った。

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蘇芳

Author:蘇芳
特撮とケームとマンガをこよなく愛するオタクです。

 最近の流行についていけないながらも、色々と頑張って生きてます。

 どうやら小説などのようにある程度の長文を開いた時に表示が完全にされないバグのようなものがあるらしいです。


 原因はわかりませんが、対処法としてはツールバーの履歴アイコンを2回ほど押せば直るようです。

 ただ、これはIEでの対処の仕方です。他のソフトを使っている場合は申し訳ありませんがどう対処すればいいかわかりません。

 少々不便でしょうがよろしくお願いします。

メアドです
suou00●hotmail.co.jp
●を@にしてください。

 ミクシィにもいますので、入れる人はよかったら見てください。

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