(改訂)スパロボBASARA 第二話 第四章
2007-05-16
小説更新しました。
そして、小説内のおかしかったところも改訂しています。 四
「なるほどなあ・・・・・」
そう言ってリュウヘイはコップに注いである焼酎を飲みほした。それに続くようにタカヤもコップに残っているビールを飲む。
タカヤとリュウヘイは日中から続いている宴会から席を外して二人だけで酒を飲んでいた。少し離れた所から騒いでいる構成員達の楽しそうな声が聞こえてきている。
「それで、お前は似合いもしない重苦しい顔をしているわけか」
笑っているリュウヘイにタカヤは言い返すこともせず、コップに酒を注ぎなおしてそれを飲み干す。
二人が宴会から離れたのはタカヤが受けていた命令をリュウヘイに伝える為だった。淡々と話すタカヤにリュウヘイは最初はただ黙って聞いていたのだが、話し終えると共に笑い始めたのだ。
「・・・・・で、それでどうするんだ? ビビッたか?」
「まあね。そりゃビビらない方がおかしいだろ。実際、俺らが選ばれたって知った時は膝が笑って立てないんだよ、これが。改めて自分の度胸の無さを思い知ったな。
でも、ビビッたからって、どうにかなる物じゃない。そう思ったら腹も据わったよ」
「そりゃあ、お前は高校も行かずにヤクザ仕事していたからな。戦争も抗争もヤッパとハジキ使う所はかわんねえ。その糞度胸も英才教育の賜物だな」
「よく言うぜ、最初は反対していたくせによ」
「そこの所は気にすんな」
タカヤは笑った。リュウヘイも高らかに笑っている。正直、こんなくだけた話になるとは思わなかった。内心、不安も少なからずあったのだが、それも吹き飛んだようだ。
リュウヘイの言うとおり、自分は何度も危ない橋を渡ってきている。重傷を負った事もある。死ぬかと思った事もある。そして、知っている顔が亡くなった事も・・・・・。
だが、そういう修羅場の経験は自分を大きくした。機動兵器の操縦技術はともかく、そういう実戦を潜り抜けた事がジュネーブでの戦いでも自分を支えてくれたのだから。
「いい顔だな。迷いの取れた立派な男の顔だ」
リュウヘイがタカヤの顔を見ながら、微笑む
「まだまだガキかと思っていたが・・・・・・俺も年取るわけだな」
「爺ちゃん・・・・・・」
タカヤは言葉に詰まる・・・・・。リュウヘイに褒められたのはいつ以来だろうか?
子供の頃は、色々と甘い祖父だったが、極道になってからは一度も褒められた事は無く、何度もやめるように言われていたし、それは軍に入ってからも同じだった。
タカヤにはそれが自分を気遣う親心だと言う事は感づいていた。しかし、それでも自分の生きる道を否定されたような空しさをいつも感じていたものだ。
それが、ようやく自分の生きてきた道を認められた。そう思うと熱い物が込み上げる。
「タカヤ・・・・・・頼んだぜ?」
「ああ、今度の『喧嘩』絶対に勝ってくるさ」
そう言って、タカヤは立ち上がる。覚悟は決まった。後はやらなくてはならない事をやるのみだ。
「タカヤ、どこへ行くんだ?」
「しなくちゃ行けない用を思い出したんだよ」
そう言って、タカヤは取り出した携帯を操作し始める。
「・・・・・・・冗談でしょ? ねえ、冗談だって言いなさいよ!!」
リナは、その顔を真っ青にしてレナの身体を強く揺する。しかし、レナは目線を外したままリナの手を静かにどける。
「本当だよ、お姉ちゃん。私が戦わないといけないの。だから・・・・・・」
「なんで!? なんでレナが戦争なんてしなきゃいけないのよ!!」
リナはレナの言葉を遮ってヒステリックに叫びだす。コウイチもカヨも戸惑うほどに・・・・・。
「レナ・・・・・あなた、そんな子じゃなかったじゃない。泣き虫で、弱くって・・・・でも、誰よりも優しい子だったじゃない・・・・・・
それが、なんで戦争するような子になったのよ!! だからアタシは連邦軍に入るのを反対していたのよ!!」
リナは涙を流しながらレナに叫ぶ。それを見て、レナは姉が今も昔と変わらず、自分に依存気味である事を理解した。
姉のリナはいつも自分の事を愛し、大切にしてくれた。要領の悪い自分とは正反対に何でも出来る尊敬できる姉としていつも自分を守ってくれたのだ。
そんな姉をレナは誇りに思っているし、感謝し、愛している。だが・・・・・
「やめて・・・・『姉さん』」
「え?」
レナは毅然とした態度を取り、姉を遠ざける。変わらなければいけない。自分も、姉も。
「姉さんの言いたい事は良くわかる・・・・・・・でも、私の生き方は私が決める。姉さんにそこまで口出しされたくないの」
「口出しって・・・・・・アタシは・・・・・」
「私は姉さんの玩具じゃない!!」
「!!」
リナの平手がレナの頬を撃った。姉が泣いている、その事が自分の頬の痛みよりも強く心にのしかかる。
いくばくかの沈黙の後、リナは泣きながらリビングを駆け出していった。レナはその後を追いかけたくなる衝動に襲われたが、それを何とか堪える。今リナを追っても逆効果だし、何よりここにいる両親に伝えなければいけない事がある。
「お父さん、お母さん。ごめんなさい、せっかく帰ってきたお祝いしてくれようとしていた雰囲気を壊しちゃって・・・・・・でも、こういうのってごまかしちゃいけないと思う」
レナは両親に向き直り、姿勢を正す。さっきまでの緊張はどこかに行っている。もしかしたらリナの平手が効いたのかもしれない。
「私は、正直流されているばかりだった・・・・・。なんとなく取った資格を活かせるからって連邦軍の事務になって、そこで適正を見出されたからって、兵士になって・・・・・そして今も、こんな事に巻き込まれて・・・・・。
でも、そんな私だって大切なものがある。お父さん、お母さん、お姉ちゃん・・・・・大切な人達を守りたい。・・・・・・だから、私は行って来ます。戦って・・・・・・必ず帰ってきます!!」
両親は泣いていた。カヨは顔を抑えて嗚咽している。やはり、反対するのだろうか・・・・・
すると・・・・
「強くなったね、レナ」
「え?」
コウイチは涙を流しながらも、レナに対して笑顔を見せる。
「小さい頃から引っ込み思案だったレナが自分でそういう事を決めるようになったんだね・・・・・・。正直、お父さんもお母さんもレナに危険な目になんて絶対にあって欲しくない。今だって、必死になって止めたいと言う気持ちはある。
でも、レナは大人になったんだ。それを止めるような真似をしてはいけないと思う。行ってきなさい。ただし、自分で言ったように絶対に帰ってくる事が条件だ。大人なら言葉に責任を持たないとね」
「・・・・・・うん」
手に水滴が滴り落ちる。いつのまにか自分も泣いていたようだ。改めて自分は家族に恵まれているとレナは思った。
必死になって身を案じてくれる姉、そして、それを同じ思いを抱きながらも自分の意思を尊重してくれる両親。守りたい、この愛しい家族を、そして世界を。
強くなろう。いや、強くなるんだ。自分を愛してくれる人達のために。
「さあ・・・・とりあえず、時間も時間だしお昼を食べに行こうか。基地に戻るまでの間はゆっくりしていくんだよ」
「うん・・・・・」
それからコウイチの車に乗り、昼食たべに外へ出かける。しかし昼食を食べて帰るつもりだったのだが、カヨの提案でそのままドライブへと行く事になった。
色々な所を見て回り、帰りにはレナの行きたかったしゃぶしゃぶ屋で夕食を取る。
久しぶりの家族と過ごした一日は会話も弾み、食事も箸が進んだがやはりリナとの会話は少しぎこちない。
このまま家を離れるのは流石に気持ち悪い。幸い、まだ3日ほど家にいる事が出来る。その間にわだかまりをとければいいのだが・・・・・
ドライブから帰宅して、久しぶりの自分の部屋のベッドに座って休んでいるとポケットに入れている携帯がなった。タカヤからだ。一体何かあったのだろうか?
「もしもし、タカヤ君。どうしたの?」
「ああ、ちょっと話したいんだけど、今は大丈夫か?」
「うん、大丈夫。それで話って?」
「明日、デートしよう」
「うん、いいよ・・・・・・え?」
そして、小説内のおかしかったところも改訂しています。 四
「なるほどなあ・・・・・」
そう言ってリュウヘイはコップに注いである焼酎を飲みほした。それに続くようにタカヤもコップに残っているビールを飲む。
タカヤとリュウヘイは日中から続いている宴会から席を外して二人だけで酒を飲んでいた。少し離れた所から騒いでいる構成員達の楽しそうな声が聞こえてきている。
「それで、お前は似合いもしない重苦しい顔をしているわけか」
笑っているリュウヘイにタカヤは言い返すこともせず、コップに酒を注ぎなおしてそれを飲み干す。
二人が宴会から離れたのはタカヤが受けていた命令をリュウヘイに伝える為だった。淡々と話すタカヤにリュウヘイは最初はただ黙って聞いていたのだが、話し終えると共に笑い始めたのだ。
「・・・・・で、それでどうするんだ? ビビッたか?」
「まあね。そりゃビビらない方がおかしいだろ。実際、俺らが選ばれたって知った時は膝が笑って立てないんだよ、これが。改めて自分の度胸の無さを思い知ったな。
でも、ビビッたからって、どうにかなる物じゃない。そう思ったら腹も据わったよ」
「そりゃあ、お前は高校も行かずにヤクザ仕事していたからな。戦争も抗争もヤッパとハジキ使う所はかわんねえ。その糞度胸も英才教育の賜物だな」
「よく言うぜ、最初は反対していたくせによ」
「そこの所は気にすんな」
タカヤは笑った。リュウヘイも高らかに笑っている。正直、こんなくだけた話になるとは思わなかった。内心、不安も少なからずあったのだが、それも吹き飛んだようだ。
リュウヘイの言うとおり、自分は何度も危ない橋を渡ってきている。重傷を負った事もある。死ぬかと思った事もある。そして、知っている顔が亡くなった事も・・・・・。
だが、そういう修羅場の経験は自分を大きくした。機動兵器の操縦技術はともかく、そういう実戦を潜り抜けた事がジュネーブでの戦いでも自分を支えてくれたのだから。
「いい顔だな。迷いの取れた立派な男の顔だ」
リュウヘイがタカヤの顔を見ながら、微笑む
「まだまだガキかと思っていたが・・・・・・俺も年取るわけだな」
「爺ちゃん・・・・・・」
タカヤは言葉に詰まる・・・・・。リュウヘイに褒められたのはいつ以来だろうか?
子供の頃は、色々と甘い祖父だったが、極道になってからは一度も褒められた事は無く、何度もやめるように言われていたし、それは軍に入ってからも同じだった。
タカヤにはそれが自分を気遣う親心だと言う事は感づいていた。しかし、それでも自分の生きる道を否定されたような空しさをいつも感じていたものだ。
それが、ようやく自分の生きてきた道を認められた。そう思うと熱い物が込み上げる。
「タカヤ・・・・・・頼んだぜ?」
「ああ、今度の『喧嘩』絶対に勝ってくるさ」
そう言って、タカヤは立ち上がる。覚悟は決まった。後はやらなくてはならない事をやるのみだ。
「タカヤ、どこへ行くんだ?」
「しなくちゃ行けない用を思い出したんだよ」
そう言って、タカヤは取り出した携帯を操作し始める。
「・・・・・・・冗談でしょ? ねえ、冗談だって言いなさいよ!!」
リナは、その顔を真っ青にしてレナの身体を強く揺する。しかし、レナは目線を外したままリナの手を静かにどける。
「本当だよ、お姉ちゃん。私が戦わないといけないの。だから・・・・・・」
「なんで!? なんでレナが戦争なんてしなきゃいけないのよ!!」
リナはレナの言葉を遮ってヒステリックに叫びだす。コウイチもカヨも戸惑うほどに・・・・・。
「レナ・・・・・あなた、そんな子じゃなかったじゃない。泣き虫で、弱くって・・・・でも、誰よりも優しい子だったじゃない・・・・・・
それが、なんで戦争するような子になったのよ!! だからアタシは連邦軍に入るのを反対していたのよ!!」
リナは涙を流しながらレナに叫ぶ。それを見て、レナは姉が今も昔と変わらず、自分に依存気味である事を理解した。
姉のリナはいつも自分の事を愛し、大切にしてくれた。要領の悪い自分とは正反対に何でも出来る尊敬できる姉としていつも自分を守ってくれたのだ。
そんな姉をレナは誇りに思っているし、感謝し、愛している。だが・・・・・
「やめて・・・・『姉さん』」
「え?」
レナは毅然とした態度を取り、姉を遠ざける。変わらなければいけない。自分も、姉も。
「姉さんの言いたい事は良くわかる・・・・・・・でも、私の生き方は私が決める。姉さんにそこまで口出しされたくないの」
「口出しって・・・・・・アタシは・・・・・」
「私は姉さんの玩具じゃない!!」
「!!」
リナの平手がレナの頬を撃った。姉が泣いている、その事が自分の頬の痛みよりも強く心にのしかかる。
いくばくかの沈黙の後、リナは泣きながらリビングを駆け出していった。レナはその後を追いかけたくなる衝動に襲われたが、それを何とか堪える。今リナを追っても逆効果だし、何よりここにいる両親に伝えなければいけない事がある。
「お父さん、お母さん。ごめんなさい、せっかく帰ってきたお祝いしてくれようとしていた雰囲気を壊しちゃって・・・・・・でも、こういうのってごまかしちゃいけないと思う」
レナは両親に向き直り、姿勢を正す。さっきまでの緊張はどこかに行っている。もしかしたらリナの平手が効いたのかもしれない。
「私は、正直流されているばかりだった・・・・・。なんとなく取った資格を活かせるからって連邦軍の事務になって、そこで適正を見出されたからって、兵士になって・・・・・そして今も、こんな事に巻き込まれて・・・・・。
でも、そんな私だって大切なものがある。お父さん、お母さん、お姉ちゃん・・・・・大切な人達を守りたい。・・・・・・だから、私は行って来ます。戦って・・・・・・必ず帰ってきます!!」
両親は泣いていた。カヨは顔を抑えて嗚咽している。やはり、反対するのだろうか・・・・・
すると・・・・
「強くなったね、レナ」
「え?」
コウイチは涙を流しながらも、レナに対して笑顔を見せる。
「小さい頃から引っ込み思案だったレナが自分でそういう事を決めるようになったんだね・・・・・・。正直、お父さんもお母さんもレナに危険な目になんて絶対にあって欲しくない。今だって、必死になって止めたいと言う気持ちはある。
でも、レナは大人になったんだ。それを止めるような真似をしてはいけないと思う。行ってきなさい。ただし、自分で言ったように絶対に帰ってくる事が条件だ。大人なら言葉に責任を持たないとね」
「・・・・・・うん」
手に水滴が滴り落ちる。いつのまにか自分も泣いていたようだ。改めて自分は家族に恵まれているとレナは思った。
必死になって身を案じてくれる姉、そして、それを同じ思いを抱きながらも自分の意思を尊重してくれる両親。守りたい、この愛しい家族を、そして世界を。
強くなろう。いや、強くなるんだ。自分を愛してくれる人達のために。
「さあ・・・・とりあえず、時間も時間だしお昼を食べに行こうか。基地に戻るまでの間はゆっくりしていくんだよ」
「うん・・・・・」
それからコウイチの車に乗り、昼食たべに外へ出かける。しかし昼食を食べて帰るつもりだったのだが、カヨの提案でそのままドライブへと行く事になった。
色々な所を見て回り、帰りにはレナの行きたかったしゃぶしゃぶ屋で夕食を取る。
久しぶりの家族と過ごした一日は会話も弾み、食事も箸が進んだがやはりリナとの会話は少しぎこちない。
このまま家を離れるのは流石に気持ち悪い。幸い、まだ3日ほど家にいる事が出来る。その間にわだかまりをとければいいのだが・・・・・
ドライブから帰宅して、久しぶりの自分の部屋のベッドに座って休んでいるとポケットに入れている携帯がなった。タカヤからだ。一体何かあったのだろうか?
「もしもし、タカヤ君。どうしたの?」
「ああ、ちょっと話したいんだけど、今は大丈夫か?」
「うん、大丈夫。それで話って?」
「明日、デートしよう」
「うん、いいよ・・・・・・え?」
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